二代目タカオです。
花川製麺の二代目で、卸を中心に、麺つくりに没頭する。その製麺に対するこだわりの中で、 「日本一おいしいうどんの店を作りたい」 という想いが芽生える。そんな折に願ったり叶ったりで、のこのこやってきた三代目(ヒロシ)が誕生した事を期に、それ以来、日本一のうどん作りに励む。
そしてついに「究極のてびねじりうどん」を完成させる。
満を持して、平成16年6月に「うどん処はな川」をオープンさせる。


プロの心意気 ワイシャツ 第九 おしぼり ミキサー 手びねじりの詩

「プロの心意気」

 

プロとして仕事をする人間なら、細部にまで気を配るのは当然ですが、

タカオさんの場合、その点でも人並み以上です。

 

それは日常生活でも同じで、

 

例えば、パンを焼く時間。

種類によって、秒単位まで焼き時間が決まっているのは、当たり前。

コーヒーなら、豆一杯に対する水の量もきっちり決まっています。

 

「このスプーン一杯で、ちょうどコーヒー1.6杯分や。」

 

・・・1.5杯分じゃない微妙なところ

が、こだわりなのです(笑)

 

 

日常がこんな感じなので、

うどんになると・・・もう想像がつきますよね(笑)

 

「(試食中に)いつもよりちょっと太いですかね?」
「そうやな・・・。5ミクロンほどいつもより太めやな。」
「えっ〜〜!!ミクロン単位ですかー!?」

 

 

・・・想像以上でした(汗)

 

 

もはや細かすぎて肉眼で確認すらできません・・・

 

ていうか、「それくらい、ちょっとした差やで」ということですけどね(笑)

 

 

 

ということで、秋風さわやかな季節、細かいところまで気を配って作られた、

タカオさんのざるうどんを、家族揃って食べに来てくださいね。

 

 

( イケ麺通信第18号より)


「ワイシャツ」

 

最近、まわりの人から時々「お義父さんに似てきたな」と言われて、

ちょっとドキッとしてしまう、ヒロシです(笑)

 

まぁ、それは顔だったり(二人とも眼鏡をかけてるし)、

ちょっとした言葉だったり、

意外に頑固な一面だったりして、

 

普段はあまり自覚はないんですけどね。

 

 

 

でもひとつだけ、自覚している事があるんです。

 

それは、「何でも匂いを嗅ぐこと!」

 

最初はそんなタカオさんを見て「変わってるなあ」と思ってたんですが、

 

気がつけば自分もやってる(笑)。

 

お土産をもらってはクンクン。

新しいお酒の封を開けてはクンクン。

自分ではっと気がついて苦笑いしてしまうんですが、

 

そうしている中で、気がついたことがあります。

それは、「香りの良いものは、味も良い」っていうこと。

 

 

ちなみにタカオさんクラスになると、食べ物以外でもわかってしまうようです。

 

 

誕生日にワイシャツをみんなでプレゼントした時のこと。

おもむろにシャツの匂いを嗅ぎだしたタカオさん。

 

 

「うむ、ええ生地や」

 

 

 

 

 

一同

 

 

 

 

 

「えっ〜〜!!そこまでわかるんですかー!」

 

 

 

 

さすがです・・・

 

でもなんとなく可笑しく感じられるのは、僕だけ?(笑)

 

 

 

ちょっと変わったところもあるけれど、

 

「美味しいものをつくりたい」っていう想いや姿勢は、

 

きちんと受け継いでいきたいものだと、思ってます。

 

 

 

 

20年後くらいには、

大声で歌を歌いながら明石公園を散歩するヒロシが

見られるかもしれませんね(笑)

( イケ麺通信第17号より)


「第九」

朝7時ごろの明石公園。

青く澄み切った空に、高らかな歌声が響き渡る。

歌声の主は、タカオさん。

 

 

しかもよくよく聞いてみると、その歌は、ドイツ語である・・・。

 

 

タカオさんが、毎朝欠かさずしている散歩の途中で、

有名なベートーベンの第九を歌い始めたのは今から約3年前。

 

 

演歌に飽きて、ヒロシに相談したのがきっかけでした。

 

 

「なんか面白い歌ないかのう?」
第九はどうですか? 明石公園をドイツ語で歌いながら散歩(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それええな!」

 

 

 

 

 

 

「えっ!?」

 

 

 

 

冗談だったんですけど・・・(汗)

 

 

という間もなく、毎年6月から始まる練習会に参加することにしたタカオさん。

それからは、散歩で歌い、風呂に入っては歌う毎日。

 

家族でする9月の誕生日会では、毎年成果を披露してくれます。

低音パートだけなのでちょっと変な感じですが・・・(笑)

 

最初のころは、慣れない合唱とドイツ語に苦労して、

「ワシが口パクしたら
 先生が皆さん上手くなりましたねってゆうねん(笑)」

 

と言って笑っていたタカオさんも、気がつけば4年目。

今ではだいぶ上達したようです。

 

 

 

 

 

年末の明石の第九演奏会に行かれる方は、ぜひ姿を探してみてください。

低音パートで一番大きな口を開けているのが、おそらくタカオさんです(笑)

 

 

( イケ麺通信第16号より)


「おしぼり」

うどん処はな川がオープンする前、

お店で使うおしぼりについてミーティングしている、

 

ヒロシとタカオさんの会話。

 

「まずはお客様がどんな使い方するかシュミレーション(注:シミュレーション)せなな。 ヒロシ、お客さんになったつもりでちょっとやってみい。」
「そうですね。普通はこうやって袋から出して、広げて・・・」

 

 

ちょっと待てヒロシ!
 それはちょっとおかしいぞ!普通はそんなんちゃうやろ。」
「えっ!そうですか?」
「普通はこうや。袋から出したらそのまま、指だけこうやって拭くやろ。」

 

「えーっ、普通、広げないですか!?」
「はっはっは。お前は変わっとんのー。 そんな面倒くさいこと、誰もせえへんぞ。」

 

 

うーむ、そうなのかー。

疑問に思いつつも、その時はそれで納得したヒロシであった。

 

 

 

 

数日後、家族で食事に出かけた際、ふとタカオさんの方を見てみると、

 

 

思いっきり広げてるやーん!

 

 

今思い返してもやっぱりおかしい、三年前の思い出でした(笑)

( イケ麺通信第15号より)


「ミキサー」

凝り性のタカオさん。

最近は、オリジナル野菜ジュースにはまっているそうです。

一年前にちょっとはまった時は、生の玉ねぎで胃が痛くなってやめたそう。

さらに、おっきなみかんを白い袋ごと入れたら、ジューサーが煙を吹いたとか(笑)

 

 

 

なんて書いてたら、うどん処はな川のスタッフ、杉田さんがコップを持ってやってきました。

 

杉田さん 「社長から差し入れだって〜」

 

中には、怪しげな深緑色の飲み物が・・・。

 

杉田さん 「今日は、パセリのジュースです(ニコッ)」

 

躊躇するヒロシ。

 

杉田さん 「けっこうイケルわよ〜」

 

どうやら杉田さんは、もう慣れたらしい。

生の春菊のときは、胃がひっくり返りそうになったって言ってたけど・・・笑)

 

で、思い切って飲んでみると・・・

 

 

 

意外にイケル(笑)

 

 

ただ、胃の辺りにかるく感じる刺激が、確かにパセリ(笑)

 

 

まぁこの研究熱心さが、

お客様から、「おいしい」って言っていただける独特のおうどんを、

作り上げてきたんでしょうね。

 

 

緑のつぶつぶが付いたコップを洗いながら、妙に納得したヒロシでした。

( イケ麺通信第14号より)


「てびねじりの詩」

 

ある日のヒロシとタカオの会話。

「おーい、ヒロシー。ちょっとこれ見てくれるかー?」
「あ、はい。」

 

差し出された紙には、なにやらメモ書きが。ひょっとして、新メニュー?

 

 

 

 

『手びねじりうどんの詩』を考えたんや」
「う、詩ですかー!?」
「そうや。七五調や。 えー『粉と塩水、鉢の中、手回し』
「冒頭からめっちゃ字あまりじゃないですかー!」

 

 

 

 

 

 

「まぁええがな」

「ドテッ」

 

そんなこんなで(笑)、南谷孝男作、「手びねじりうどんの詩」です。

 

 

 

 

 

ちなみに「手びねじりうどん」とは、タカオさんが約四十年に及ぶ製麺生活の中で、

研究に研究を重ねて作り上げた、独特の打ち方で作ったうどんのこと。

外側はつるりと滑らかな食感で、噛むと意外なほどにしっかりとしたコシがあるうどんです。

ちょっと変わった親父が作る、ちょっと変わった(?)ざるうどんです。

うどん好きの方なら、食べて損は無いと思いますよ。

 

( イケ麺通信第13号より)